山梨中央銀行の竜沢です。
本日の研修の前に、はぐくみ様・あゆみ様の職員の方がお時間をつくって、ご自身のロジックモデルをブラッシュアップするミーティングを実施しておりました。
そこでまとめられたロジックモデルを共有しながら、研修第2回が始まりました。
第2回の目標として、本研修参加者がはぐくみ様・あゆみ様の事業内容を把握し、検討されたロジックモデルを理解することが共有され、それに向かって議論がなされました。
検討されたロジックモデルは全体的に説明が詳細になされ、短期・中期・長期のアウトカムも具体的に記載されているように見えます。
しかし、はぐくみ様・あゆみ様のビジネスモデルを詳しく知らない私としては、まずはその言葉の意味を知りたくなります。
そこで、長期アウトカムのひとつである「子どもたちの自己肯定感が育まれている」の“自己肯定感”を詳しく聞いてみました。
すると、精神的・身体的に安定しており、さまざまな出来事や壁にぶつかった時に安定して、物事に相対することができる、とのことでした。
では、この状態に必要な事柄を把握するために自己肯定感がない状態をイメージすると、安定していない状態なのだろうということになりそうです。
そのような状態の具体例を聞いてみましたが、はぐくみ様・あゆみ様から実は子どもたちの事例として、子どもで自己肯定感がないという状態はあまりないとのことでした。
潜在的に自己肯定感がない子どもはあまりいないそうです。
なぜ、自己肯定感がない子どもが出てきてしまうかというと、大人の中で自己肯定感がない者が悪影響を与える場合があることが原因だそうです。
環境や気分によることもあるが、その者の資質もあるそうです。
そうすると、このロジックでは、子どもに対するアプローチではなく、「子どもたちの自己肯定感が育まれている」状態をめざすには、まずは大人に対するアプローチが必要なのかとの答えが出てきそうでした。
しかし、これでははぐくみ様・あゆみ様の主な事業である子どもに対する事業によって、長期アウトカムが達成されるロジックが説明できません。
私のヒアリングしたアプローチでは、納得のいくロジックが確認できませんでした…。
やはり、なかなかロジックモデルを把握することは難しいと改めて痛感しました。
その後、子どもに対する事業分野や地域とのかかわりを重要視していること、子ども食堂の分社化等の話題が共有され、はぐくみ様・あゆみ様がお考えになる大切な部分がわかってきました。
その上で、ロジックモデルで一番言いたいことは何か、地域との関連をどのように表現するかを次回までにフォローアップ会議で検討することになりました。
一番言いたいことは何か、はこれまで記載してきた事柄をあえて削減しまとめ、シンプルにすることなので、これもまた難しい検討事項だと思いますが、はぐくみ様・あゆみ様ならできると思いますし、できるだけご支援できたらと思います。
なお、第3回研修の目標はロジックモデルの縦横のロジックがつながっていること、第4回研修の目標はインプットの落とし込みと数値的なKPIの設定が確認されました。
なので、それまでの間、フォローアップ会議等を活用しながら、理想のロジックモデルに近づけられるといいなと思います。
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