「ロジックモデル作成支援オンライン研修」の開催にあたり、日下智晴さん(金融庁 監督局 地域金融企画室長)から本研修に参加する地域金融機関職員等への応援メッセージをいただきました。
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融資先の財務情報に基づいて債務者区分を付けることを強いてきた金融庁が、2014年に唐突に言い始めた事業性評価ほどここ数年の地域金融機関を悩ましたものはない。そこで採用された典型的なアプローチは価値創造プロセスを見える化することだったが、それは事業の片面しか見ていない。事業のもう片面、それは社会に与えるインパクトだ。持続可能な社会に寄与しているか、そうでなければ企業は社会の要請に応えられなくなっている。
異なる視点に対しては異なる手法を-それがロジックモデルだ。事業プロセスとともに、アウトカム-すなわち表れる効果を紐づけて評価する。課題解決のためのシステム思考とも整合的で、課題対処型の事業に相応しい手法である。
地域金融機関の職員は、ロジックモデルを知ることにより社会課題への感度を高め、持続可能な地域社会の実現のために何をなすべきか、ひとり一人が自分事として考えて欲しい。
日下智晴さん(金融庁 監督局 地域金融企画室長) ※所属・肩書きは掲載当時のもの
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